絵本づくりプロジェクト

息子が通う座安小学校で絵本づくりのプロジェクトがあり、私たちもデザインで参加しました。

きっかけは、2022年9月に台風の影響で倒れ最後を遂げてしまった小学校のシンボル100年ガジュマルがはじまり。

実際は樹齢114年ぐらいあるそうで、学校の中の人だけでなく、地域に住む人にとっても愛着のあるガジュマルだったというのは、倒れてしまってから知りました。

ショックを受ける人も多く、ニュースでも取り上げられたり、小学校でもガジュマルから派生したキャラクターができたり、行事の劇にも取り入れられたりと話題になっていた。

小学校で絵本の読み聞かせをされている保護者の皆さんが、ガジュマルをテーマにした謎解きイベントを開催し、その時にできた謎解きのストーリー「黒い龍とがじゅまる」が好評で、そのまま絵本を作るプロジェクトへと発展。

僕たちも、ガジュマルが倒れちゃったあの時、なんかポジティブに変る事できたらいいな〜と思っていたので、絵本づくりの誘いを受けてすぐ参加を決めた。

絵を担当する事になった子はとてもプレッシャーを感じていたが、不安を取り除くために短い時間で何度も描き込んで自信を付け、仕上がってきた絵は最初の頃よりも数倍クォリティ上がっていて、苦難の跡も見えてちょっとジーンとした。 

絵本は当初30冊ぐらい作る予定だったけど、グッズ販売に加えたくさん寄付が集まり、最終的に200冊つくることに。いろんな方から応援や寄付が寄せられていて、寄付集め担当の人達もその分プレッシャーを背負っていたけど、みんなで励まし合いながら進めていった。

スタートする前は正直ちょっとお手伝いする程度で考えていたけど、始まってみたら絵の作者を生徒の中から決める為のコンクールが開催したり、絵本の費用をつくるために、残っていたガジュマルの枝を使ってボールペンやキーホルダーなどのグッズを作って販売したり、どんどんやる事も増え、絵本のページも増え、想像してたよりデザインの方も大変だった。

でも、それ以上に学校や地域の人達が創造的になっている事がすごい事だったし、始めましての保護者さん達と一緒にものづくりできた事も楽しかった。学校っていろんな人が関わっていて改めて凄いなと感じた。

絵本は座安小学校の関係者を中心に販売し、4月ごろに豊見城市内の小学校や図書館に寄贈されるそうです。

ガジュマルはもう切り株だけになったけど、まだ生きていた枝を校庭に植樹し、また育つようにみんなで成長を見守っています。

今回、6年生が卒業前に企画読み聞かせ部の皆さんが読み聞かせ。みんな真剣に聞き入って物語が終わると大きな拍手が鳴り響いていました。

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デコールは個人・団体・社会のやりたい事や困りごとに寄り添うデザインパートナーです。
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