むんじゅる笠の映画パンフレットデザイン
瀬底島のむんじゅる笠を題材にした映画パンフレットやポスターのデザインをデコールで制作中です。
映像製作の海燕社さんが、クラウドファンディングで制作資金を募りたくさんの方々の支援によりスタートしたプロジェクトです
沖縄と言えば、クバの葉を使ったクバ笠が広く知られていますが、むんじゅる笠は麦わら、麦の茎の部分で作った笠です。
むんじゅる笠は主に瀬底島が生産地で、野良笠（畑用）、琉舞踊用と種類があり、とても軽く、麦わらの隙間を風が通るので涼しく、見た目がとても繊細で美しいのが特徴です。
通常、デザインは対象の物がある程度完成していて、それに対する販促物や広告などのデザインが作られる事が多いですが、今回は、映像製作と同時進行でパンフレットやポスターをデザインしています。
この制作の仕方は初めての事で大変難しいですが、気づきも多くおもしろいです。
映像制作をされている方ならではの、デザインに対する鋭い意見などもいただき大変勉強になります。
作品にとって重要なことが決まったり進展があると、素材や方向性や事柄を海燕社さんと共有して、デコールがパンフレットに落とし込んでいくような形で、頻繁に海燕社の皆さんと話合いながら進めていて、時々デコールの２人が海燕社の一員になったような錯覚になります。
実は、制作が始まる前に、このプロジェクトのメンバーとして名刺を作っていただきました。
ついつい嬉しくていろんな所で配ってます笑
余談ですが、海燕社さんの事務所はもともと喫茶店だった物件を、ほとんどそのまま使っていて、アジのある落ち着く空間で、本棚には沖縄の文化にまつわる本や、マニアックな辞典などが多く並んでいて、いつもキョロキョロしてしまいます。
こちらでは以前、小さな映画会という上映会もされていたようです。
最近は県立博物館で開催しているのですが、いつかまたここでも上映会してほしいな〜と個人的に思ってます
海燕社さんはディレクター3人が結集し、「残したい沖縄」をテーマに2010年に設立した沖縄の映像製作会社です。
作る映像作品は、沖縄の文化、歴史、平和学習に関するものがメインで、イザイホウ、ふじ学徒隊、などがあります
企業や民間からのCMや告知などの映像製作の相談も受けています
デザインの素材探しに何度か瀬底島にも行かせていただきました
むんじゅる笠だけではなく、瀬底島の持つ独特な自然や暮らしも感じられる美しい作品になると思います
映画は、現在制作の真っ只中
完成が楽しみです
またお知らせしまーす
海燕社さん製作の豊見城のドキュメンタリー｢語り継ぐ受け継ぐ豊見城の戦争記憶｣